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執筆者の写真Naomi Saito

第23回里親と養親の当事者研究(2022年7月13日)



2022年7月13日(水)11時~13時



本日は初めて参加の方2名を含む、12名で当事者研究をしました。


自己紹介から始まる当事者研究ですが、この自己紹介こそ、自然とみんなの近況を聴けるとても大切な時間となっています。みんなの生活の中の苦労から、研究テーマを探っていきます。



■自己紹介

①名前

②住んでる場所:

③気分・体調:

④里親歴:

⑤最近の苦労:





本日のテーマ:「毎日暴れてこの先どうなる!?」




受託したお子さんが毎日癇癪(爆発)を起し、大暴れして困っているという方の研究でした。

里親さんは様々な方法で対応してきていますが、子どもと良い関係を作ることに難儀していて、このまま養育を継続していくことにも不安を抱えていました。



とにかく愛情をもって受け入れていくと頑張ってきた里親さんでしたが、暴言・暴力に困り切り、あまりに酷い時は里親さんが外に出てクールダウンを図るなどしていました。





そんな中、子どもの家での爆発の仕方が次第に変わってきたようです。


それは、


「ちょっとしたことで一気にイライラ・自分を認めて!爆発」


  ↓


「こんな自由があったのか!自分の天下邪魔させない爆発」



というものでした。





児相職員からは措置解除も提案されていますが、子どもとの関係構築にベストを尽くしたいと思う里親さんの次の一歩を模索しました。






参加した里親さん、養親さんの中にも同じような経験を持つ方も多くいて、様々な対処アイデアを聴き合いました。

暴れている時に物を壊してしまうということもあるので、養親さんの中には早々に損害保険に加入したという方もいました。(法的に親子となる養子縁組だからこそできる方法ですね。)




子どもの爆発の意味がわかり、目の前の子どもと、育てている自分らしい乗り切り方に辿り着くためには、何が必要なのでしょうか。






「誰もが目の前の苦労には無力」




「どんなに立派な人でも、実は目の前の苦労には無力なのではないか?」というファシリテーターの悦子さんの問いかけに、私もしみじみと自分が無力さを感じながら子育てしていた時のことを思い出していました。

あの時の私は、思いつく全ての方法を試してもうまくいかない現実を突きつけられて、本当にしんどかった。




力がなくて無力であるということを骨身に染みて感じたからこそ、必死に勉強して、こんな活動を始めたのです。

グローハッピーの活動の原点は、「自分助け」だったりします。





今日の研究では「次の一歩」が決まったわけではないですが、話し合ったことから様々感じ合う時間になったのかなと思います。

参加してくださった皆さん、経験をシェアしてくださってありがとうございました。







当事者研究という言葉から、ピリッとした会議を想像している方もいるかもしれませんが、終始のんびり、それぞれの苦労がぽろんぽろんとこぼれる穏やかな会となっています。

参加してくれる里親さん、養親さんは、北は北海道、南は熊本まで、様々な状況で子育てに取り組んでいます。



毎月参加の方もいれば、久しぶりに参加してくださる方もいます。

それぞれのペースでゆるやかにつながっているので、興味がある方はぜひ耳だけ参加からでも触れてみてください。

始めて参加の方はホームページよりお申込みください。





次回の里親と養親の当事者研究は、



8月31日(水)11時~12時30分



次回の当事者研究に参加する方には、ちょっぴり宿題があります。



宿題:自分を観察する。

見つめ過ぎずに、ちょっとながめる感じで、自分を発見することが宿題。

自分観察しましょう!







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