【第十回 里親&養親の当事者研究報告(2021年2月16日11時~12時30分 開催)】
本日、里親&養親の当事者研究 第10回目を開催しました。
ファシリテーターは向谷地悦子さん、板書はべてるの家の東さんでした。
初参加の方3名、可愛い子さん1名を含む、全部で14名が参加してくれました。
★今日の自己紹介
①呼ばれたい名前、住んでいる地域
②気分、体調
③里親になってよかったこと
④最近の苦労
【今日の振返り】
研究テーマ
「里子へのがん教育」
「里親会の現状と課題」
本日は、「里子へのがん教育」をテーマに、里親が病気になった時、亡くなった時に備えての話で盛り上がりました。
里親といえでも人間なので、いつ何時倒れたり、病気になったりするかわかりません。仲間にもがんを経験したり、亡くなられて1人で子どもを育てている里親仲間もいます。
今日参加した里親さんはご自身ががん経験者で、がん教育を里親子の皆に届けたいという思いをお持ちでした。
2人に1人ががんになるという現代ですから、参加したみんなも他人事ではないことだとじっくりと考える時間になり、研究というよりも勉強会というような内容になりました。
もう一つのテーマ「里親会の現状と課題」
では、里親会の現状と課題ついても様々な経験が持ち寄られ、どんな状況で里親養育、養子縁組が支えられているのかも知る機会となりました。
東京ならではのこと、地方だからできること、どちらがいいのか悪いのかということでなく、事実をそのまま話し合う時間は貴重でした。
今日の話題で驚いたこと:
■里子へがん教育はいらないと考える里親会がある
⇒今回参加した里親&養親の仲間は、ガン教育は大切だと考えている。
■声を上げると排除される
⇒意見の違いを認められない?
■地域全体が子どもの特性も里親子であるということも、そのまま受け止めてくれている。
⇒こんな地域は、どの人の子育ても楽しそう。
■レスパイトケアの申請書が里親さんへ届いていないので、申請できない。
⇒え?(驚きすぎて、一同シーンとしました)里親の権利としてレスパイトはありますよね。子どもを守るヘルシーな養育環境を保つためには大切な制度。
■レスパイトするのはやる気がない、里親として力がないから使ったら終わりという考え方がある。
⇒本気でそう考えてるの?ビックリ!という意見多数。
■人前でネガティブさを話したら措置変になってしまう。
⇒全身全霊で子どもの子育て頑張ってるからこそのネガティブ。みんなで癒しあいたいですよね。
■子どもにスペシャルニーズがあるが、支援級はだめ。普通級で苦労しながらでも育ててるのが、美徳という考え方がある。
⇒子どものニーズに合わせた教育を提供するのも、里親の仕事。美徳では子どもの未来は守れません。
【みんなの感想】
■私も里親をやっていて、もういいやって思ったことあります。
自分ではどうしていいか分からない。先が見えない。自分の気持ちの力がなくなる。
行き詰まるというより、元気がなくなるという感じ。自分のエネルギーをとられている感じ。
・悦子さんからの提案「里親仲間とチャージしよう!」
■完璧な親、里親もなくて、弱さがあるからつながれると身に染みている。皆が役に立っているんだなと感じている。
■助けて欲しい時に助けてくれない里親会って存在価値ない。みんなで力をあわせていこう。
■○○さん(初めて参加してくれた里親さん)、きてくれてありがとう!毎回きて!
■仲間にささえられてしあわせ。オンラインでつながり、県境をこえていくのがいいな。
転換期かな!
■もの、ことをわけるという考え方を実践しようとしている。人間として学ばせて頂いている。
■社会が求める里親の正しさ問題。正しさから降りないと難し。
■みんなが共感してくれた嬉しかった。
AYA世代のこと、がん教育の事、こつこつ始めていきたい。
■皆の話聞いてたらすっきりした!
■凄く勉強になった。
■安心して絶望できる人生のように、安心して里親できる人生!に。
■身内にもガン経験者がいて、子どもに対してのフォローは凄く大事だと経験したので、がん教育はぜひやってほしい。
■私は里親に登録して、次の週にサロンに参加した、(里親会のつながりで苦しい人がいる中で)、最初からつながって里親やっていけることは凄いラッキーだった。感謝の気持ちでいっぱい。まだ頑張ってみようかな。
■里親興味あって、子育て落ち着いたらと思っていた。こんな会に参加出来て嬉しい。
次回の当事者研究は、
3月23日(火)11時からです。
興味のある方はメールにてお問い合わせくださいね!
問合せ:info@growhappy.jp
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