Naomi Saito
第9回・10回ナイスな親プロジェクト発表会レポート
【2020年2月23日 第9回ナイスな親プロジェクト・対話型発表会レポート】
参加者:26名
■こども委員:4(ごん、猫神、こっぱ、しらちゃん)
■里親委員:6(りょう、なお、ふじのさん、まりさん、もとちゃん、ぷーさん、)
■専門家委員:1(奥村先生)
本日の流れ
■開会の言葉と参加の注意点 猫神
■代表齋藤より自己紹介&プロジェクト紹介
■参加者自己紹介(名前、今日の気分と体調、所属)
(前半)
■項目解説 第9条「子どもの「ウソ」や「試し行動」には理由があるという事を知っている」
■こどもの考えるナイスな社会より 言葉紹介
■ダイアローグ
(後半)
■項目解説 第12条「自分や状況に合ったサポート、資源、仲間に支えてもらう」
■こどもの考えるナイスな社会より 言葉紹介
■ダイアローグ
(最後に)
■項目の関係性についてのダイアローグ
■締めの言葉
参加方法:
★発表会中は、ご自分のカメラをON、基本的にマイクはミュートにしてください。
それぞれ発言する時にマイクはONにしてください。
(顔出しNGの方は画面OFFで大丈夫です!)
★発表内容の録音や録画は禁止させて頂きます。 子どもたちのプライバシーを守るため、協力お願いします。
グランドルール:
①人の話を遮らない
②ひとり一人の意見の違いを認める
③自分の普通を押し付けない発言を心がける
④言いたくないことは言わないでオッケー!
(前半)
【今日の項目解説】
第9条「子どもの『ウソ』や『試し行動』には理由があるという事を知っている」
石橋を何度も叩いて「大丈夫」を確認しているだけだと
頭では分かっていても、心が折れてしまいそうに辛くなる
とても大切にしているのに、信じてもらえないって辛いんだ
でも、信じられない子どものほうが、きっと、もっと辛い
-イエローブック収録-
【解説】
このメッセージは、
■里親が子どもの受け入れに際して、子どもがどんな状態でくるのか事前に知っていた方がいいことをまとめています。要するに、ここが一番大変だった、大変です!ということを表しています。
■里親の元へ預けられるということは、子どもは親との別れを経験しています。
ちょっとお泊りにきたという感覚のように表面上見えることもありますが、大人が想像するよりも不安や恐怖を内心感じています。その子どもが里親家庭で「安心してもいいのかな?」と根を下ろしていく過程で、様々な問題行動と呼ばれることをします。それに対してどのように受け止めればいいのかということをあらわしています。
■問題行動と一言で言うと簡単ですが、24時間、365日の生活の中でずっと問題行動が繰り返されるということは、里親にとってもかなりのストレスとなります。
初めの頃はその意味さえも分からず対応していたので、現在、子どもとの関係で悩んでいる里親仲間へ伝えたい言葉としてまとめました。
■里親としては「自分の育て方が悪いのかな」と落ち込んでしまうことや、自信をなくしてしまうこともあり辛い時期です。
■極度の不安と恐怖から起こる行動なので、大変だなと感じた時はすぐに、自分の気に入った里親仲間、専門家に相談しましょう。自分が安心して支えてもらえる人を選んで力を借りましょう。
里親の仲間へ
「しんどい思いをしている仲間へ、誰もが経験する道だけど辛いよね。その辛さは愛すればこそ。愛し疲れてるあなたを私たち里親委員は応援してます!
愚痴を聴いたり、レスパイトで協力するよ!」
-ナイス!な親プロジェクト 里親委員より
あったかい言葉ですよね。
この9条に対して、こども委員から寄せられた言葉を紹介します。
【こどもの考えるナイスな社会より 言葉紹介】
〈9条にむけて〉
★問題行動は、今までを生き抜くための手段です
何がその子にとって問題だったのか、想像してみて欲しい。そして、サポートして欲しい。
⇒事前に知っていてくれると子どもとしては嬉しい。
事前にわかっておくと、子どもへの接し方も違うし、里親側が「自分のせいでこうなっているのではないか?」という落ち込みになりにくく、親側の理解につながる。
大人子ども双方にとって負担がなくなると思う。(選者:猫神)
★とっさに嘘をつくと自分も辛くなるよ
自分を守るために、怖くてとっさにウソをついてたけど、ウソでは自分を守ることはできなかったよ。
⇒わざとウソをついている時と、とっさにウソをついてしまうことがある。全部が全部、ウソをついていると思われて大人が接しられると、違うんだよなとか、なんでーと思うのではないか。
子どもは、とっさにウソをついてしまうこともあるんだよ!ということを伝えたかった。
とっさというのは、本当のことをいったらどうなる?という怖さからだよ。(選者:こっぱー)
★あなたの考える「正しさ」や「親切」を押し付けないで
⇒問題行動と直結していないが、問題行動の後の対応について大切かなと思った言葉。
問題行動の後、親が子どもに対して「ほんとはこうするべき」と責めてしまいがち。その行動について理解しているうえで言っているなら分かるけど、下手すると何もわかっていない。
自分が恵まれた環境で育ったから言えることで、その子に通用するか?と思う。(選者:ごん)