「中野の子どもを中野のみんなで育てよう!」の番外編として、第4回なかのフォーラム「仲間たちの報告会」を開催しました。
コロナ禍において現場ではどのような対応が求められたのか、今回は一般社団法人ドゥーラ協会 梁川妙子さんからの報告をお届け致します。
③一般社団法人ドゥーラ協会 梁川妙子さん
・ドゥーラの養成講座、年二回、土曜日曜コース、平日コースをすすめてきた。
⇒ZOOM研修をとり入れた
⇒調理実習、保育実習の2回だけは東京で開催
・4月からの研修 全国から多数の申し込みがある。
・東京からの受講者が最多、希望者は年々増えている
・NHKの番組「スクスク毎日」でも取り上げられた。
⇒番組を観てドゥーラになりたいと、全国から問い合わせ増えた。
<支援の現場から>
・コロナ禍の出産、産後は今までにない厳しい環境になっている。
⇒里帰りも、実家の母からのサポートも得られない状況。
・コロナ禍も、ドゥーラは毎日サポートにでている。
⇒中野区内のサポート要請多くある。
・赤ちゃんを産んだママの孤立。
⇒出産:入院の際には玄関でパートナーとお別れ、分娩立ち合いできない、出産後、自分1人で赤ちゃんのケア。
⇒帰宅後、実家からお母さん来られない。パパのテレワーク。
⇒パパが赤ちゃん産んだママのケアについて知識不足で協力方法がわからない。
⇒お母さんが精神的にもシンドクなってしまう。
・産後ドゥーラは直接支援
⇒家の中にあがり、その家庭のニーズを感じながらサポートができる。
・ドゥーラがくると、ママが泣きだす。
⇒支えられる人、甘えられる人、どれだけママ達が望んでいたかわかる。
・コロナ禍初めの頃はソーシャルディスタンスをとっていたが、感染対策を万全に行い、ニーズに基づき、赤ちゃんを抱っこするなどのサポート、ママを温かくケア、抱きしめるということを実践した。
・ママのサポートの方法を知らないパパ向けに、現在はパパ教育に重きをおいている。
⇒パパの好きな料理を作りながら、少しずつ家事にコミットしてもらうサポート。
食材を買ってきてねとお願いする。
⇒少しずつ信頼関係を築き(胃袋をつかむもその一つ)、ママへのサポートの重要性を伝えていく。
<エピソード>
・ママが子どもを布団において、いなくなった。家の中にいるはずだから探して!とパパに伝えると、ベランダにへたり込んでいた。ふすま一枚隔ててパパは在宅ワークしているが、子どもが泣いても対応していなかった。
⇒「今、ママはこのベランダからに落ちようか悩んでいたんだよね。」と、ママの気持ちをパパに伝えながら、もっとママと関わりが必要だと伝える。
⇒ママの身体、ホルモンの変化、一緒に育児するパートナーとして必要なサポート方法を伝える。
⇒お父さん激変。テレワークの部屋を全開にして、いつでも子どもとママの変化に気付ける環境作った。
⇒ドゥーラさんに対しても親切な心配りができるようになった。
★育児を通して成長していくのを感じた。
<母親もスクスク育つ、世の中に>
・ママとパパが一緒に育児するんだという軌道にのせるのがドゥーラ。
・スキルを持った、専門支援員。
・産後うつ、虐待防止を支える。
・産後ドゥーラに東京都が助成することになった。中野発!の支援が広がっている。
・産後うつのママが行政へ相談。
⇒保健師から「あなたまだ正常な判断できる」という発言で、もう死ぬしかないと思った。
⇒「よくきたね!」と迎え入れてあげる対応が必要だった。
⇒様々な方向へ協力お願いし、激変した!
・産後うつは例年の3倍。
・慈恵医大 井上祐樹先生の言葉紹介:「心の病だけれど、身体の病でもある。医療3割、直接支援7割が大切。ドゥーラさんに頑張ってほしい」
・大切なことは、「子どもを誰かに任せられる時間」
・実家の母に毎日泣きながら電話していたママ。
⇒ドゥーラのサポート中の姿を写真にとって、色んな事をやってもらっているから安心してと母に見せている。
以上が一般社団法人ドゥーラ協会 梁川妙子さんからの報告でした!
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